エコマーク取得企業の顔
ヱスケー石鹸株式会社
ヱスケー石鹸は1918年の創業以来、「良品にあらずんば、売らず」を企業理念として石けんを作り続けてきた会社。時代が合成洗剤中心となった昨今でも、頑なに石けんを作り続けています。
石けんは数千年前から使用されてきた洗う材です。数千年にもわたって石けんが使われてきたのは、洗い落ちの良さと人にやさしいことにほかなりません。ヱスケー石鹸は、石けんメーカーとして21世紀のテーマ【環境・安心・安全】を掲げ、製品作りをしています。ISO9001、「エコアクション21」の認証を取得し、企業の社会的責任により循環型社会を実現する、使用済み食用油を再利用した「廃食油リサイクル石けんシステム」を構築し展開。リサイクル石けんはエコマーク認定商品でもあり、環境に負荷のない高品質な製品を提供しています。現在、「廃食油リサイクル石けんシステム」は大手企業やホテル、イベント会場や居酒屋チェーン、それに大学・小学校・各行政施設等で採用されており、今後も拡大が見込まれています。
ヱスケー石鹸では、地域社会への貢献活動として、2002年よりNPO法人環境学習研究会と協働して、都内小学校への環境授業出前講座を実施し、環境教育に特に力を入れています。これまでに実施した小学校は40校以上。「廃食油リサイクルと水環境を学ぶ」をテーマに多くの子どもたちと触れ合ってきました。また、地域の親子に工場見学の機会を提供して環境に興味をもってもらう活動を続けています。次世代を担う子どもたちの環境に対する意識を育み、ともに考え、よりよい地域社会づくりに貢献しています。
工場見学会は学校の他、行政・各種団体等にも門戸を開いており、「廃食油リサイクル石けんシステム」の啓蒙活動を行っています。
かつてリサイクル石けんは「臭い」「泡立ちが悪い」「使い心地が悪い」というイメージから、身体に使う石けんとしては世の中に受け入れられていませんでした。ヱスケー石鹸がこだわったのは天然油脂使用原料の一般化粧石けんと遜色のない石けんを作ることでした。無添加にするとどうしても独特の臭いが気になります。小学校で従来使われていた手洗い石けんは、強い柑橘系の香り、黄色の合成着色、酸化防止剤が入っている石けんでしたが、2002年に小学校の先生から、無添加で子どもたちが安心・安全に使える石けんを作って欲しいと要望がありました。そこで、石けんの原料となる廃食油の精製度を高め、製法を工夫して「臭いの無い、泡立ちがよく、使い心地の良い」リサイクル化粧石けんが完成。2003年からは小学校に手洗い用リサイクル石けんが導入されるようになりました。無添加・無香料のシンプルな石けんは敏感肌の子どもには特に良いと評判になり、今では全国数多くの学校で愛用されるようになりました。
現在、エコマーク認定のリサイクル石けんは、液体・固形・粉製品の14種類。CSR活動に高い関心を持つ企業、自冶体にも導入されています。このような活動が認められ、「エコマークアワード2012」では銀賞を受賞しています。
※記載内容は2018年12月のものです。
株式会社ファイン
環境推進グループ
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